アメリカのオーディオブランド「Beats by Dr.Dre」 と 日本のファッションブランド「sacai(サカイ)」のコラボレーションで生まれたワイヤレスイヤホン”BeatsX -sacai Special Editon-"を購入したのでレビューします。
今回コラボした両ブランドについて
Beats by Dr.Dre
「Beats by Dr.Dre」 は、2008年にアメリカで設立されたオーディオブランド。
インタースコープ・レコードの設立者で音楽プロデューサーのジミー・アイオヴィンと、ヒップホップグループ N.W.Aなどを経て、2019年現在もラッパーや音楽プロデューサーとして活動しているドクター・ドレーによって設立されました。
2014年Apple社に30億ドル(約3,000億円)で買収され、現在はApple傘下のブランドとして製品をリリースしています。
sacai
「sacai」は、メンズ・ウィメンズを展開する日本を代表するファッションブランド。
コム デ ギャルソンでニットのパタンナーなどを経験した阿部千登勢によって1999年に設立されました。ブランドのコンセプトは「日常の上に成り立つデザイン」。
普遍的なアイテムにエレガントな要素を組み合わせることで独特なスタイルを確立しており、異なった素材やアイテムを融合するハイブリッドの手法からなるコレクションは非常に魅力的で、個人的にも気になっているブランドです。
”BeatsX -sacai Special Editon-"の特徴
2018年の5月に発表された「sacai」の2019年秋冬コレクションで、同製品は初披露され、2019年3月5日に発売。カラーはバーンレッド、ピュアホワイト、ディープブラックの3色展開で、価格は1万4800円(税抜)。
「Beats by Dr.Dre」の公式YouTubeチャンネルでは、”BeatsX -sacai Special Edition-”のキャンペーン動画や、「sacai」とのコラボレーションの舞台裏を紹介した動画が公開されています。
Apple Online Store、全国のApple Store 店頭、sacai 青山店、Dover Street Market Ginzaで販売されましたが、2019年4月現在ですでに完売しております。
私は2019年3月5日にApple Online Storeで注文し、購入することができました。
”BeatsX -sacai Special Editon-"は、「sacai」がデザインしたビーズセットが同梱され、左右のイヤホンを繋ぐケーブルにビーズを自分の好みに組み合わせて、アクセサリー感覚でカスタマイズできるのが特徴です。
またベースとなっているBluetoothイヤホンは、「Beats by Dr.Dre」が2017年にリリースしている”BeatsX”と言うモデルで、現在も販売を継続しております。
"BeatsX"は、ブラック、サテンシルバー、レジスタンス・ブラックレッドの3色展開で価格が9800円(税別)となっており、2017年の販売当初の価格1万4800円(税抜)から値下げされています。
”BeatsX -sacai Special Editon-" はその名の通り、”BeatsX”の限定モデルと言う位置付けとなり、カラー展開やビーズでカスタマイズできる特徴以外はノーマルの”BeatsX”とスペックは変わらず、以下のようになります。
実は私は、以前までノーマルの"BeatsX"を愛用しておりました。
ただ先日、外出中にどこかで紛失してしまい...何かそれに変わるBluetoothイヤホンはないかな?と考えていたところ今回の”BeatsX -sacai Special Edition-”発売の情報入手し、購入にいたりました。ですので、私が"BeatsX"を手にするのは2度目と言うことなります(笑)
開封と付属品のチェック
まずはパッケージから。
「Beats by Dr.Dre」と「sacai」のコラボの証であるロゴが印刷されています。
今回、私が購入したカラーはディープブラックです。
左が”BeatsX -sacai Special Edition-”のパッケージ
右がノーマルの”BeatsX” のパッケージ
パッケージのサイズに変更はありませんが、”BeatsX -sacai Special Edition-” のパッケージはノーマルのものと比べると高級感があります。
パッケージの背面。
ケーブルにビーズをつける方法が記載してあります。
SLIDE.(スライドして)
TWIST.(ねじって取り付けて)
PERSONALIZE.(個人用にカスタム)
取り付け方法は実にシンプルです。
パッケージの外箱をスライドして開けると、こんな感じ。
さらに開けると、どどーんと本体が登場します。
この時点では、本体にビーズは付いていません。
本体が入っている包装部分を取り外すと、中に付属品が入っていました。
左は、各サイズのイヤーピースとイヤーフック。
自分の耳に合わせて、付け替えることが可能です。
右は、専用のキャリングポーチ。
ここにもしっかり「Beats by Dr.Dre」と「sacai」のコラボロゴが入っています。
キャリングポーチを開けると、充電用のLightningケーブルとカスタマイズ用のビーズが入っていました。
同梱していたマニュアルによると、
- ビーズは67個まで装着可能
- 9個の予備ビース
とあるため、合計で76個のビーズが入っているようです。
本体をチェック
まずは、早速ビーズを取り付けてみました。
自分で配色のバランスを考え、装着可能な上限まで取り付けるのに20分程度かかりました。
ビーズを取り付ける作業自体はパッケージにあった通り非常に簡単でしたが、つけるビーズの量に応じて、それなりに手間はかかります。
気分に合わせてカスタマイズは可能ですが、この手間を考えると、一度取り付けたらなかなか変更することないんじゃないかなぁと思います。
本体は、ネックバンド式になっており、ネック部分の左右にそれぞれふくらみがあります。
右側のふくらみには「beats」のロゴがあり、電源ボタンと電源のオン/オフが確認できるLEDランプがあります。
左側のふくらみには、「sacai」のロゴがあります。
かつて所有していたノーマルの”BeatsX”には、ココには何もプリントされていませんでした。
側面には、Lightningポートがあります。
Lightningケーブルで充電できるのは、iPhoneユーザーには嬉しいですよね。
マイク付きのリモコンは、左側についています。
音量の調節や再生、一時停止などの基本操作と通話機能が使えます。
また、中央のボタンを長押しすることでSiriを起動できます。
iPhoneとの初回ペアリングは超簡単
Apple 『W1チップ』を搭載しているので、ペアリングが驚くほど簡単です。
iPhone/iPadなどのiOSデバイスのBluetoothがオンになっている状態で、"BeatsX -sacai Special Edition-"の電源ボタンを長押して近づけると、接続確認の画面が表示されます。
接続ボタンを押したら、ペアリング完了です。
たったこれだけで、iPhoneとのペアリングだけでなく、自分のiCloudアカウントに紐づいた他のAppleデバイスとのペアリング作業を行うことなく接続することができます。
またペアリング後は、各デバイスで使い分ける際にBluetoothの設定項目からイヤホンを選択するだけで、スムーズな切り替えが可能となります。
私がノーマルの”BeatsX”を紛失して、なお"BeatsX -sacai Special Edition-"の購入に踏み切った一番の理由はこの『W1チップ』によるシームレスな接続にメリットを感じていたからです。
装着してみる
耳に装着してみるとこんな感じ。やはり存在感はすごいです(笑)
ちょっとメガネストラップみたいな感じ!?
数日、使っていますがやはり他人からの視線は感じることはあります。
ですが、このモデルを購入する時点でそれは覚悟の上です(笑)
首からかけてみました。
使用していない時は専用のキャリングケースにしまうか、こんな感じで首からぶら下げるスタイルになると思います。
左右のイヤホンにはマグネットがついているため、’カチッと’くっつきネックレス状になります。
ビーズによる装飾がよりアクセサリー感を出し、個人的には非常に気に入っております。
良い所
”BeatsX -sacai Special Editon-"の良い所をまとめます。
デザイン
好みが分かれる所ですが、本製品のような装飾性と遊び心を兼ね備えたBluetoothイヤホンは他にはないと思います。このあたりは「sacai」がもたらしたセンスという所でしょうか。
「sacai」の持つブランド力と、このデザイン性が1万4800円(税抜)で買えるなら非常にお手頃だと思います。
Apple『W1』チップ
これは、”BeatsX -sacai Special Editon-"だけでなく、Apple『W1チップ」が搭載される他のBeats製品、AirPods第一世代でも得られるメリットになりますが、デバイス間をシームレスに接続できる体験は、他のブランドでは得ることができません。
特に私のように、iPhone/iPad/MacといったAppleデバイスを並行して利用している方であれば、より便利に感じるかと思います。
他のブランドのBluetoothイヤホンも使用していますが、このシームレスな接続ができないだけで、ものすごく不便に感じてしまいます。ホントに慣れというのは怖いものです(笑)
また、Apple『W1チップ」は省電力にも寄与しているようで、バッテリー持ちがかなり良いです。
専用のキャリングケース
”BeatsX -sacai Special Editon-"には、専用のキャリングケース(画像右)が付属しています。ノーマルの”beatsX”にもキャリングケースは付属しておりますが(画像左)、非常にミニマムなシリコンケースとなっており、イヤホンを収納するのにコツが必要です。
慣れてしまえば何ともないんですが、イヤホンをまとめて入れるのに少々面倒です。
それに対し、”BeatsX -sacai Special Editon-"専用のキャリングケースは'ガバッ'と開く構造をしており、適当にイヤホンを突っ込んでも、チャックを閉じればうまく収納できます。
地味なことですが、毎日使うことを考えると嬉しいポイントです。
またケースの質感がオマケでついてくるものとしては非常に良く、両ブランドのコラボロゴが所有欲を満たしてくれます。
少し気になった所
続いて、”BeatsX -sacai Special Editon-"の気になった所です。
重さが気になる
ビーズをつけると当然のように、重くなります。
私は、数日使って慣れましたが、当初は「コレちょっと重いかも!?」と感じました。
軽量なBluetoothイヤホンをお探しの方や、スポーツ用途で使いたい方には全くオススメできません。まぁそもそも、”BeatsX -sacai Special Editon-"をそのような用途で購入する方はいないかと思いますが(笑)
タッチノイズが気になる
これはノーマルの”BeatsX”にも言えることですが、ネックバンド式のBluetoothイヤホンとしては、ケーブルの長さが若干長めの仕様のため、歩行時などで利用中に襟元にケーブルが干渉してタッチノイズを拾うことがあります。
また”BeatsX -sacai Special Editon-"はビーズ同士が擦れ合って、タッチノイズが生じることがあります。
これらは製品の特性上、仕方がないことなので、イヤーチップを変更するなどして自分の耳にフィットさせて対応するしかありません。
イヤーチップメーカーとして有名なComply(コンプライ)社から対応するイヤーチップが販売されています。どうしてもタッチノイズが気になる場合は、導入の検討をしてみるのも良いと思います。
Apple『H1』チップ非搭載
先ほど良い所で挙げていたApple『W1チップ』ですが、よりパワーアップしたApple『H1チップ』というのが登場しています。
残念ながら、”BeatsX -sacai Special Editon-"には搭載されておらず、2019年3月20日に発表されたAppleの"AirPods第2世代"やBeats by Dr.Dreが5月に発売する"Powerbeats Pro"には搭載されています。
Apple『H1チップ』は、よりヘッドフォンの質を高めていくための技術だそうで、デバイスとのワイヤレス接続がさらに早くなり、安定しているようです。
発売時期を見てもどうせなら、”BeatsX -sacai Special Editon-"にも搭載して欲しかったですね。。。
最後に
いろいろ書きましたが、「Beats by Dr.Dre」と「sacai」の両ブランドの良さがうまい具合にかみ合った製品だと思います。
他ブランドの同価格帯の製品と比べてみても、使いやすさ、価格、デザイン性のバランスが取れていると感じました。
ただ残念なのが、即日完売してしまったようで現在は入手することが難しくなっています。
オークションサイトやフリマアプリをのぞいてみるとプレ値がついてるようですし。。。
iPhoneやiPadのユーザーで、そこそこ手頃で使い勝手のいいBluetoothイヤホンをお探しの方で、”BeatsX -sacai Special Editon-"のような装飾性を求めていないのであれば、ノーマルの”BeatsX”という選択肢もアリかもしれません。スペックは変わらないですし、何より値下がりして買いやすくなってますしね。
また別の記事で紹介していますが、ビーズのカスタムをDIYで楽しめる製品がサードパーティーから出ています。
こちらの製品とノーマルのBeatsXを組み合わせて、”BeatsX -sacai Special Editon-"風にカスタムして楽しむのもアリだと思います!
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